結論から言うと、10月いっぱいは夏と同じ考え方で続け、11月から日常の分を下げる——これが、実際に観測されている紫外線量から導ける目安です。「日焼け止めは夏だけ」でも「一年中まったく同じように塗り続ける」でもなく、その中間に落としどころがあります。
※この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断や治療の判断に代わるものではありません。
数字で見ると、秋の紫外線は「春と同じ」です
気象庁がつくばで観測している日最大UVインデックスの月平均値(2005〜2025年)を並べると、こうなります。右端は環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」の区分です。
| 月 | UVインデックス | 区分 |
|---|---|---|
| 1月 | 1.8 | 弱い |
| 2月 | 2.6 | 弱い |
| 3月 | 3.6 | 中程度 |
| 4月 | 4.8 | 中程度 |
| 5月 | 5.7 | 中程度 |
| 6月 | 6.1 | 強い |
| 7月 | 7.0 | 強い |
| 8月 | 7.3(年間ピーク) | 強い |
| 9月 | 5.4 | 中程度 |
| 10月 | 3.6 | 中程度 |
| 11月 | 2.3 | 弱い |
| 12月 | 1.6 | 弱い |
並べてみると、はっきりした対応が見えてきます。
- 9月(5.4)は、5月(5.7)とほぼ同じ
- 10月(3.6)は、3月(3.6)と同じ数値
- 「弱い」に下がるのは11月から
環境省のマニュアルでは、UVインデックス3以上で「日中はできるだけ日陰を利用しよう」とされています。つまり3月から10月までは、対策が推奨される範囲ということになります。5月に日焼け止めを塗っているご家庭なら、9月にやめる理由はありません。
なお、これはつくばの観測値です。西日本や南に行くほど数値は高くなる傾向があるので、関西では同じ月でもう少し高いと考えておくほうが安全側です。
「いつまで塗る?」ではなく「いつ下げる?」
やめる・やめないの二択ではなく、強度と手間を段階的に落としていくのが現実的です。
| 時期 | 日常(登園・買い物など) | 外遊び・行事 |
|---|---|---|
| 9月 | 夏と同じで続ける | SPF30〜50・PA+++、2〜3時間ごとに塗り直し |
| 10月 | 続ける(SPF20〜30程度で十分) | SPF30前後。塗り直しは継続 |
| 11月〜2月 | 日常は基本的に不要。帽子で足ります | 長時間の外遊び、雪山・高地では使う |
| 3月〜 | 再開 | 徐々に強度を戻す |
秋こそ気をつけたい3つのこと
1. 運動会は、ちょうど紫外線の強い時期と時間帯に当たります
UVインデックスが1日のなかで最も高くなるのは正午前後です。運動会や遠足は、まさにその時間帯に、何時間も、日陰の少ない場所で過ごす行事になります。月平均が下がっていても、その日その時間に浴びる量は夏とほとんど変わりません。
前日までに日焼け止めを買い足しておく、つばの広い帽子と羽織るものを用意する、待機はテントや日陰で——このあたりを先に決めておくと、当日ばたつかずに済みます。塗り直し用に小さいサイズを1本、荷物に入れておくと確実です。
2. 「日焼け止めをやめたら乾燥した」
夏に使っていた日焼け止めが、実は保湿の役割も兼ねていた、というケースは珍しくありません。秋にやめるなら、その分の保湿を足してください。9月後半から10月にかけては、皮脂も汗も減っていく時期です。塗るものを減らすなら、別のもので補う必要があります。詳しくは子どもの保湿剤の選び方をご覧ください。
3. 落とし方だけ夏のまま残っている
ウォータープルーフを落とすためにしっかり洗っていた習慣がそのまま残ると、乾燥に向かう季節には洗いすぎになります。日焼け止めを軽いものに変えたら、落とし方も一緒に軽くしてください。洗う回数や洗浄剤の考え方は子どものボディソープは毎日必要?にまとめています。
秋の切り替えは、剤形から
夏のウォータープルーフのミルクタイプは、汗と水に強い代わりに、落とすのに手間がかかります。日常使いが中心になる秋は、ジェルや乳液タイプのほうが続けやすいことが多いです。行事の日だけミルクに戻す、という使い分けで十分間に合います。
実際に使い比べた記録は、ミノンUVマイルドジェルを試した口コミ|ミルクとの違いとミノンUVマイルドジェルとALOBABYを比較にあります。選び方の基準そのものは子どもの日焼け止めの選び方で整理しました。
日焼けしてしまったあとのケア
- まず冷やします(濡らしたタオル、またはぬるめのシャワー)
- ほてりが落ち着いたら、いつもより多めに保湿します
- 皮がむけても、無理にはがさないでください
次のような場合は受診を検討してください。
- 水ぶくれができている
- 広い範囲が強く赤い、痛みが強い
- 発熱している、ぐったりしている、食欲が落ちている
よくある質問
曇りの日も必要ですか?
必要です。雲があっても紫外線は通り抜けます。薄曇りの日は、晴れた日とほとんど変わらないと考えてください。
何歳から日焼け止めを使えますか?
生後6か月未満は、日焼け止めよりも「日陰・衣類・帽子」で防ぐのが基本です。6か月を過ぎたら、低刺激のものを少量から試してください。初めて使うときは、腕の内側など狭い範囲で1〜2日試してからのほうが安心です。
ベビーカーの日よけだけで足りますか?
足りないことが多いです。地面やアスファルトからの照り返しがあるため、上からの日よけだけでは防ぎきれません。
冬も必要ですか?
日常生活では基本的に不要です。ただし雪のある場所、標高の高い場所、長時間の屋外活動は別に考えてください。
まとめ
- 9月の紫外線量は5月と、10月は3月とほぼ同じ水準です
- 10月いっぱいは続け、11月から日常の分を下げるのが目安
- 運動会・遠足の日は、月平均に関係なく夏と同じ対策を
- やめるなら、保湿と洗い方も一緒に切り替える
参考資料
- 気象庁「日最大UVインデックス(観測値)の月平均値」(つくば、2005〜2025年)
- 環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」(2020年3月改訂版)

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